例によって日本のテレビは、どのチャンネルを回しても、天皇陛下のご活動や平成を振り返るという金太郎飴状態の放送を続けているが、私はこの日が日本の人々にとって2つの点ですばらしい1日になったと感じた。
まず第一に、日本の天皇制について、この長い間の歴史と伝統について深く学んだことだ。天皇陛下の儀式に臨まれる衣装、また三種の神器、両陛下がうやうやしく訪れる神殿、また、厳かな多くの儀式、これはまさに日本文化の象徴であるとともに集約である。文化とは何か、伝統とは何か、歴史とは何か・・・今までこのようなことを考える機会はあまりなかったのだが、この1週間というもの、全テレビ局がこぞってこの日本文化について解説し放送した。
また、多くの海外の元首、大統領からの祝電が届いた。おそらく多くの日本人はとても気分が良かったはずだ。
大事なことは、難しく解説されるより、”何かいい気持ち”になる、これが大切だ。
理屈でもって日本文化を知れといっても、そう簡単にはいかないが、この1週間、日本人であることの気持ちよさを満喫できたことが、日本文化を自らのものにするいい機会になった。
また、令和の参賀に訪れた人々の年齢層の若い方が多かったのが印象的であった。
今まで、皇室関連は年齢層の高い方々ばかりであったが、天皇陛下が世代交代したことで、関心を持つ人々も一気に世代交代した感じだ。
雅子様の久しぶりの溌剌とした笑顔も良かった。
こうして、これからの社会をひっぱっていく次の世代の人々がこの1週間に感じたことは大きい。
いよいよ団塊世代も引退の時期にきたという感じだ。
・・・これから、きっと日本は素敵な国になっていくことだろう。
そして第二は、皆の気持ちが新しい時代に入るという新たな気持ちになったことだ。
もう、今までの「不透明な不安感」や「疎外感」など、自然に消滅していくことだろう。否、そうしなければならない。
日本人はこの1週間で、日本文化の良さを改めて知り、日本という国のすばらしさを理解したはずだ。
前を向いて、今ふたたび、かつての美しい国、日本を取り戻そうではないか!!!